にぎやかで楽しげな笑い声が聞こえたら、それはきっとTIB JAMのイベントでしょう。
TIB JAMのコンセプトは、スタートアップを目指す全ての学生同士がつながり、スタートアップエコシステムプレイヤーが重なり合う、出会いと挑戦のきっかけとなるコミュニティ。そして、今回紹介する「JAM MEETUP」は、学生が、スタートアップで奮闘する社会人や起業家と、カジュアルなアクティビティを通してつながるミートアップイベントです。
「JAM MEETUP」とは?
「JAM MEETUP」は、遊び心のある空間の中、スタートアップへのきっかけやロールモデルとの出会い、そして、刺激的な同世代とのつながりを生み出すことを目的に開催されています。
これは単なる出会いの場にとどまらず、学生が将来のキャリアや挑戦について深く考え、行動を起こすきっかけにもなります。また、カジュアルな環境にいることで、参加者同士の絆が自然と生まれるような仕組みになっています。これにより、初めて参加する人でも安心して会話に加わることができ、深い関係性を築くことができるのです。
ボードゲームを活用したユニークなミートアップ
2025年2月9日に「JAM MEETUP #9」を開催しました。回を重ねるごとに参加する学生が増えてきたのも人気の裏付け。会場には多くの学生が集まりました。
「JAM MEETUP #9」のメイン企画は「ボードゲーム」を交えたミートアップ企画。学生がチャレンジするボードゲームは、約7人を1チームとして6つのチームを組み、それぞれのチームが、複数の条件をもとにクリエイティブ力が試されるゲーム。自由な発想やユニークなプレゼンテーションに、ゲストと参加者は大盛り上がりでした。
また、ゲーム中にはゲストと参加者が自然にコミュニケーションを取る場面も多く見られ、ここから新しい出会いや気づきが生まれることが期待されます。

大学生でもあるイベント担当者にインタビュー
現在、大学に在籍しながら企業の業務委託としてイベント運営に携わる学生の方にインタビューを行いました。
– イベントの企画背景と目的について教えてください。
「今回のイベントは「TIB JAM」というプロジェクトの一環として開催されました。このプロジェクトは、学生が挑戦し、出会いのきっかけを得る場を提供することを目的としていて、今回の「JAM MEETUP #9」はその一環になります。
私自身は事務局として、学生の皆さんが「こんな企画をやりたい!」という希望を叶えられるように、学生主体のイベントづくりをサポートしています。
「JAM MEETUP #9」では、ボードゲームを活用し、スタートアップ業界で活躍する投資家や起業家をゲストとして招き、学生との交流を促進することを目的としています。「ゲストと接点を持てる場」をコンセプトに、20〜50人規模で開催し、全9回のシリーズとして展開しています。
一般的に、社会で活躍しているゲストのような方々と学生が話すのは高いハードルがあります。自分が起業したいならまだしも、起業に関心のない学生にとっては、話しかけるきっかけもないし、話す内容も分からないものです。そこで、ボードゲームを通じて会話を生む状況を作り、こうしたハードルを取り除いて交流してもらうきっかけを狙っています。スポーツをしながら仲良くなるのと同じように、ボードゲームもまた、自然な交流を生み出す効果があると考えています。」
– イベントの内容と狙いは?
「このイベントは、スタートアップ等に興味がない人でも、「何かやってみよう」とか「ボードゲームが好き」という理由で参加するのも大歓迎です。
業界の第一線で活躍する人と直接話すことで、「面白そう」とか「何か良いな」「こういう世界があるんだ」と感じてもらえれば、それだけでも十分な成果です。その上で、何かしらの行動に移したときに「起業という選択肢もあるんだ」というのに気付いてもらえたらと思っています。大規模なトークセッションも勿論有意義ですが、一対一で直接話す方がリアルに心に響くのでは、というのが狙いです。」
– 最後の質問になります。イベントを通して得られたことは何ですか?
「実は、私は元々ボードゲームが好きという訳ではなく、むしろボードゲームに初めて触れたのは1年以内でして、前職でボードゲーム会に参加した際、コミュニケーションが驚くほどスムーズに進むのを見て「ボードゲームって何か特別な力があるのでは?」という気付きがありました。その後、「JAM MEETUP」でボードゲームソムリエのチャーリーさんに直接幾つか質問をしました。色々と回答を頂いたのですが、その中で「ボードゲームはスポーツと一緒で、やりながら仲良くなるんだ」という事が分かったんです。そして弟子入りのような形でお手伝いさせて貰っていく上で、少しずつボードゲームに詳しくなっていったのが良い点でした。
また、集客面でも大きな学びがありました。集客はゲストの人数×6~7人がキャパシティになってくるので、集客を見極めながらゲストを増やすといった目安を立てられるようになりました。」
未来へ向けた「JAM MEETUP」
担当者もボードゲームを通して多くの人と関わりながら学びを得る、貴重な経験となったようです。
スタートアップは挑戦でありながらも楽しいことがたくさんある。そんなことを知ってもらうためのイベント「JAM MEETUP」。このイベントに参加することで、新しい出会い、気付き、学びを得られるだけでなく、スタートアップという選択肢を視野に入れるきっかけとなるかもしれません。
さらに、イベントの運営に関わることで、企画力や実行力といった実践的なスキルも身につけることができます。今回インタビューさせてもらった学生は、イベントの成長とともに自身の成長も実感しており、彼にとっても大きな学びの場となっています。
今後、「JAM MEETUP」はより多くの学生にとって有意義な場となるよう、更なる進化を遂げていく予定です。TIBの中でも若さあふれる楽しいイベント「TIB JAM」の新しいイベントが待ち遠しいですね!