SHOPとは―
SHOPは、一般消費者向けプロダクトを扱うスタートアップが期間限定で出店し、テストマーケティングやプロモーションを行える場です。ユニークな製品やサービスを実際に「見て・触れて・体験できる」ことが特徴で、2か月ごとに出店企業が入れ替わり、常時13〜14社が出店しています。
展示や販売だけでなく、アンケートや来場者データの取得を通じて、リアルな顧客の声を得られる貴重な機会となっています。
コミュニティーチームメンバーにインタビュー
SHOPの運営を担い、スタートアップと支援者や企業をつなぐ存在として活躍する担当者の岡田菜摘さんにお話を伺いました。
―現在の役割について教えてください。
主にスタートアップの皆さまとの窓口として、出店前後を含め、運営やサポートを担当しています。出店企業の募集やイベント企画といった役割と、採択後の伴走支援に分かれているのですが、私は現場に常駐する立場として、両方を横断しながら関わっています。
出店が決まってから実際の出店までの準備、そして出店期間中のサポート、さらにアンケートやヒアリングデータの集計・フィードバック、最終報告までを一貫して担当しています。常時20〜30社ほどのスタートアップと向き合っている状態ですね。
―TIBにおいてSHOPの特徴は何でしょうか?
SHOPはTIBの中で、唯一“誰でも自由に入れる場所”です。他のエリアは利用登録などが必要ですが、SHOPは一般の方も気軽に立ち寄ることができるため、スタートアップにとっては社会との最初の接点になり得る場所であり、TIB全体の印象を左右する存在でもあります。
さらに、その“開かれた場”としての役割をより強化するために、カフェ機能も新たに設けています。
フードテック領域のスタートアップの商品を実際のメニューとして提供することで、単なる展示では伝わりにくい魅力やストーリーを、体験として届けることができるようになりました。
特に有楽町という立地において、「気軽に立ち寄れる場所」としての役割を担うことで来館のきっかけを生み、そこからスタートアップの存在を知ってもらう流れをつくっています。リアルな体験を通じてプロダクトへの理解を深め、購入や共感につなげていく――そうした導線を設計できる点も、SHOPならではの特徴だと感じています。
だからこそ、「どれだけ多くの人に来てもらえるか」「どれだけ正しく魅力を伝えられるか」という点にはより注力して運営するよう心がけています。
―出店者にはどのようなお悩みが多いのでしょうか?
スタートアップのフェーズによってお悩みはさまざまですが、共通して多いのは「次に何をすべきか」「誰に相談すべきか分からない」という点です。
その際、私たちは“窓口”として、適切な支援先やパートナーをご紹介する役割も担っています。
TIB内外のネットワークを活かして、「ここに相談すると良い」という形で次の一歩をつなげられるのが強みです。
また、SHOPではアンケートや対面ヒアリングに加え、AIカメラによる来場者データの取得も行っています。定量・定性の両面からフィードバックを提供できるため、次のプロダクト改善や戦略設計に活かしていただけます。
―テストマーケティングの場として他では得られない価値はありますか?
やはり「リアルな反応が見える」ことですね。実際に手に取ってもらったときの表情や会話、何に興味を持つのかといった反応は、オンラインだけでは得られません。展示のみやクラウドファンディングと組み合わせた出店など、柔軟な活用も可能で、“オフラインの接点”として大きな価値があります。
また、出店期間を通じてスタートアップ同士のつながりも生まれやすく、コミュニティとしての側面も強いと感じています。
―SHOPならではの支援体制について教えてください。
SHOPは“開かれた場”であることもあり、日常的に一般の来場者だけでなく、さまざまな分野の支援者の方がふらっと立ち寄る環境があります。そのため、想定していなかった出会いやフィードバックが生まれることも多く、スタートアップにとっては継続的に新しい接点が得られる場になっています。
さらに、販路拡大に資する支援者とのマッチングイベントも定期的に開催しており、具体的な商談や次の展開につながる機会を提供できる点も特徴です。
単なる出店にとどまらず、次の成長フェーズへつながる出会いを創出できる支援体制として設けています。
―最後に、出店を検討している方へメッセージをお願いします。
私たちは「スタートアップファースト」を運営理念に掲げています。2か月という期間の中で、売上や認知だけでなく、「次の成長につながる何か」を持ち帰っていただきたいと考えています。そのために、運営として伴走し続けることを大切にしています。
まだ挑戦するか迷っている方も、「まずやってみる」という一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。ここでの経験が、次のステージへのきっかけになるよう、精一杯伴走支援させていただきます。




